フランスで受けた授業
フランスの大学の授業がどんなだったか、話したいと思います。
昨年九月から、交換留学制度を利用してフランスの大学でフランス人に混ざって勉強する資格を得て、一年やってきました。大変なことはたくさん。
・授業時間が一律ではなく、1時間のもあれば4時間のも。
・授業感の休みがない
・システムがなってない(先生が来ない、シラバスがない、授業の登録は早いもん勝ち、など)
・レジュメ、教科書がない(授業によります)
・フランス語がわからない
色々ありましたが、やはりご存知の通り、最後は一番の壁です。
私が留学生向けの語学の授業以外で履修したのは、
・芸術史 (Histoire de l'art) (1学期はルネサンス、2学期は15-19世紀&20-21世紀の2コマ)
・デッサン (Pratique plastique - dessin)
・コンピューターグラフィック (Pratique plastique - infographie) (1学期はPhotoshop, 2学期はREAPER)
そのほか、聴講として
・芸術史(上記とは別のクラス)
・スタンダード・ジャズ(バイオリンとジャズの経験があったので、ただ、音楽がしたくて、入れてもらいました。)
と、実技が半分を占めていますが、私にとっての唯一の座学である芸術史、これには充分時間をかけて勉強しました。
2時間の大講義で、先生がPOWERPOINTのスライドを見せながらひたすらに喋る授業。レジュメはなし、指定の参考書もなし。
私のとった方法は、
1、授業中は登場した作品と作者を全てパソコンでノートを取る
2、毎回の授業をボイスメモで録音しておく
3、あとで録音を聞きながら先生の言っていることを付け足して、自分のとってたノートを修正しながら、出てきた作品の写真をネットから拾って載せるなどして綺麗なオリジナルレジュメを作る。
4、わからなかった単語や知らなかったことは日本語で調べて補足しておく。
最初はこれにかなり時間がかかりました。まず、フランス語でタイピングが間に合わないし、先生の言ってる単語も知らないのが出たら全然わけわからないノートになるし。
ルネサンス期の作品とかは、聖書に関することが多いから、いちいち「受胎予告」とか聞きなれない聖書のシーンとかが出てきて、その話を知ることから始めたりと、大変だけど、理解できた時は楽しかったです。
1学期は結構精一杯でしたが、だんだんDictéeの練習をしているかのように先生の言っていることが聞きやすくなって、タイピングも早くなったので、2学期にはだいぶ授業中でノートがうまくとれるようになりました。
比較↓
最初は、文字がすっからかん。なんとか作品をメモって、写真貼り付けた。みたいな。
これは2学期の現代史。「アヴィニョンの娘たち」の解説が細かすぎて、切ないけど聞き取れて嬉しさのあまり全部書いてしまった。逆にわかりにくいが。
でも、雲泥の差だと思います。
ちなみにテストは、2学期に至っては6世紀ぶんも勉強させられ、2時間のテストを2回受けたわけですが、「この作品の名前、作者を述べ、分析しなさい」や、「新古典主義とは。」みたいなお題が1個だけ出されて、それに対して何枚も小論をかく。それだけ。知ってたら幸い、知らない作品が出たらもう、チーン。
このテスト方式、フランスで定番らしいです。Dissertationと呼びます。
チーン、かと思いきや必死の思いで絞り出して文章を書き、「étudiante japonaise en échange international!」日本人の留学生だーーーーっと強調しておいたおかげもあってか、単位をいただきました。ありがとう!!!!
デッサンやフォトショップについてのお話はちょっと交換留学にしては特殊になってくると思うのでまたの機会に。
ちなみに今回紹介したいのが、タイピング練習のサイト。
私はパソコンをよく使うので、日頃から日本語でもフランス語でも時々タイピング練習をします。何にも考えずにただただ提示された文章を打つ。フランス語って、日本のパソコンだとキーボードに書いてある文字配列と全く違うので、なかなか気が遠くなりがちですが、速く打つ必要に迫られた私はフランス語タイピングテストで練習をし、「真のブラインドタッチ」(キーボードを見ても何を押してるかわからないので覚えるしかない)を身につけました。
ぜひやって見てください〜〜
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BON TYPING!!