Ça y est・ぼちぼち記録

フランス留学終盤に始めました。フランスについてが主でしたが、帰国後は好きなように書いています。

芸術性ってなんだろう

みなさま、おうち時間をどうお過ごしでしょうか。私は今日から遠隔授業スタートで、久しぶりにお勉強ができて嬉しいです(独学は大の苦手なので)。人と話す機会が減ってとっても寂しいので、何か投げかけてみようと思い、投稿いたします。

 

私はアーティストでもなんでもない、ただの学生ですが、最近、芸術性ってなんやろうってよく考えたりします。大学に入ってから美術に興味を持ち出して、フランスでも勉強してきて、何も専門性はないけど、芸術っていうものとしては*音楽と通づるものがあって、やっぱり自分はそういうものが好きだっていうのがありました。美術を少し勉強して、何が好きかって考えたとき、私の中にビビッと入ってきたのは、19世紀末〜20世紀初頭に生まれた、前衛美術

今までの伝統で重視されてきた常識を覆す絵をバンバン生み出した画家たちを、私はとっても尊敬します。一番好きなポイントは、それまでの美術が、依頼されたものを描いたり、宗教を広めるために描いたりと、規定の方法で目的の対象物を描くものだったのに対し、前衛の画家たちは、自分が表現したいものについて、自分が見たまま想像したままに描き、画家自身がもつ内面の感情を思いっきり爆発させることで、自己表現ができるようになったというところ。

要するに、これらのアヴァンギャルドなアーティストたちのおかげで、規定演技から自由演技へと芸術の表現が広がり、「こうでなくてはならない」型を逸脱することが認められるようになったのです。決してそれまでの画家たちが感情を込めてないわけではないし、もちろん昔からいろんな画風や技法を用いた人たちがいて、こうして美術史が発展してきたわけですが、とにかく、自由に自分らしさを表現するようになったのって、この頃からなのかなっていう印象があります。昔みたいに貴族とか皇族に依頼されて、とかではなく単に好きなものを描くってかんじ。

 

細かい話はまたにして、今日のテーマは、どれだけ芸術に自己を投影するか、っていう話です。(テーマの提示が遅すぎて就活ではすぐに落とされますね。ビジネスの話し方とはかけ離れた話し方です。)ここまでの文章は、なぜこのテーマについて考えているのかのきっかけとなった私の学びを軽く説明したのでした。こういう美術が好きだな、こういう芸術の方向性は、*音楽にも通づるよな(ここで冒頭の*の意味がわかりましたかね。)、あ、みんなは一体どんなふうに音楽で自分を表現するのかな?ということで、ここからは、音楽と照らし合わせて考えて見ます。せっかくたくさんの優秀な音楽家のお友達がいるので、いろんなお話が聞けたらいいなあってつくづく思っているところです。

私は、小さい頃からやらせてもらってバイオリンとか音楽に触れて、SKOにも入ってレベルの高い音楽の世界に飛び込ませてもらって、いまもほそぼそと音楽を続けていますが、こうして美術を学んだり自分について考えたりするまでの私は本当にガキで、どんな音楽を作りたいか、まで考えたことはありませんでした。SKOはそれこそ私にとってこの上ないスーパーな環境だったけど、何しろ自分が幼かったから、仲間と演奏するとエネルギーが何倍にもなって快感であるということと、人に音楽を届ける喜び、1回の本番のために積む努力、というようなことを学んで終わっていたなあと思います。自分にしか出せない音とか、何を目指して演奏したいとか、そんなことほとんど考えたことがなかった。まあ、子供の私がそこまで考えられてたとは思いませんが。いまになって、サドさんに教わった感情面の話を、もっと聞きたいってなっています。

小さい頃は、とにかく技術を詰め込んで、必死に練習して、プロの音楽家を真似たりして、表現方法を磨いて行きますね。そこがある程度固まって、演奏家としての余裕を得た先に、どんな自分らしさを見出すのかな。頭の中に、どんな情景を見ながら演奏しているのかな。

本当に偉大な音楽家たちって、本当に頭で見てる情景がクリアだなと思います。湧き出る感情も自由に表現できる技術を持ってるから、音楽を操っているなあって。

そのための、基礎練習だったんですね、ってことに、今更ながら納得しています。

美しい音色、伝統を守った演奏。それは多くの人ができることだと思いますが、そこに溢れ出す自分らしさってなんでしょうか。

「技術」という垣根を超えたところに、芸術性がありますよね。そんな話がしたいです。

 

長時間文章を書いているうちに、まとめ方がわからなくなってきました。自分で考えていることを文字に起こして忘れないようにしようって思って書き始めましたが、そろそろ見失いそうになってきた・・・やっぱり会話がいい。少しでも言いたいことを理解してくれる人がいいな。この語彙力で何をいうてるねんという話ですけども。

 

純粋無垢な生き物

 

私が家族についての情報をネット上で公開することは滅多にないけど、少し話してみたくなったので、内緒で話します。おうち時間のうちの数分を、この記事に当ててくださる方々に、感謝。少しセンシティブな内容に触れていますが、率直な考え。

 

私の弟は、もうすぐ17歳になります。重度の知的障害を持っていて、もちろん、普通の17歳とは全く違います。最近ようやく背が伸びてきて、私に追いつきそうで驚いているほど、体の成長も遅めでした。顔は幼いので、小学校低学年のような雰囲気で、家族の私たちは非常に可愛がっています。歩いたり、ご飯を食べたりは問題なくできて、健康なのですが、歩き方や癖が特徴的です。知能が幼いので、身の回りのことは全て母が世話をしています。会話などはできないに等しいです。でも、独自の言葉を発したり、いくつか知ってる言葉を繰り返して、それなりのコミュニケーションを取ります。機嫌が良い時はすごく楽しく遊んでいますが、機嫌がわるいと信じられないくらい大きな声を出したり、母や私を叩いたりしてしまいます。時々外出先でも叫んだりもします。

弟を連れて歩くと、変わった動きをしたり、独自の単語を発したりするので、注目を浴びます。手を繋いで歩いているのも、背丈が大きくなってきたので変です。もちろん、周りが驚くのも、変だとおもうのも、当たり前のことだと思います。人目の多い場所で、彼を連れ回すことが少しやりにくいのは、事実です。電車の中や、街中で、少し変わった風貌の人を見かけると、みんな振り返ってジロジロ見ますよね。特に、子供なんかは容赦ないです。それは仕方のないことなのですが、毎回少し残念に思ってしまいます。

家族に障害児がいたり、一部の良識ある人しか、ダイバーシティを理解できないのか、この世の中は。

ただ、私はそれに対しての怒りよりも、残念だなあ、分かり合えないね、っていう気持ちの方が大きいです。経験がない限り、いくら教えられても、障害のある人やその家族の感覚をどうしても知り得ないと思うからです。心のどこかで偏見を抱いてしまうのも、分かりきったことです。私だって、弟がいたからといって、全ての偏見をとり払えているかといわれれば、声を大にして肯定する自信がないぐらいです。初めての兄弟が障害児で、一般の兄弟を持ったことがない私は、その世界をよく見てきました。それを受け入れなければいけない環境にいました。もし私が一人っ子だったり、健常な兄弟しかいなかったとしたら、私は一体どんな人間だったのかなと考えると、少し恐ろしいです。

だから、ちょっと矛盾に聞こえるかもしれないけど、障害に対して態度がわるい人に対して否定的に思ったり、その人を悪く思うことはほとんどありません。だけど、少しずつこういう生の声を聞いて、理解が広がる人がいたらいいな。

 

最近、コロナウイルス の影響で外出自粛になり、家にいることが増えたので、時々2人で散歩に出かけることがあります。うちの周りは山の上の住宅地で、人通りは少なく、自然豊かで散歩にぴったり。弟が私と2人きりで歩くことはそう多くないので、母といる時よりも、頑張って歩いてくれます。坂道も、機嫌よく彼独自の単語を言いながら歩いていました。私が何か話しかけたら、返事してくれたり、してくれなかったり。

一体彼の目には何が見えているんだろう、って思いながら、見つめていました。一つだけわかっているのは、彼の中に偽りや悪意、恥、野望が一切ないということ。彼は与えられた環境で、降ってくる感情に素直に生きています。楽しそうな姿は、彼が全身で楽しさを感じている証拠。彼は生まれたときから死んでしまうまでの一生、変わらずに純粋無垢の象徴だってことです。彼だけは、私を裏切らないだろう。これからも愛してやろう。

希少価値のある、芸術作品のような、そんな存在。

まさに世界に一つだけの生き物が、身近に存在してくれて、こうして私を癒してくれたり、粋に生きることを考えさせてくれる。この感情は、誰とも分かち合えないかもしれない、でもだからこそ、

なんだか、得をした気分になったのでした。

 

 

 

フランスを離れた今

なんとなんと、気がつけば年号が変わり、気がつけば3月を手前にしております。

フランスから離れて、7ヶ月が経ちました・・・

あんなに慣れ親しんだフランス語からどんどん遠ざかって、情けない気分。

就活とかバイトとか、一切フランスと関係ないものに埋め尽くされる日々。自ら触れに行きなさい、と思いますでしょ。そう簡単には行かないのです。

就活失敗したら、フランス語翻訳家になり、フランス語講師をします。そして、アンスティチュでのポストを睨みつつ、フランス語系の求人を漁り、傍で半分趣味のデザイナーとして副業をします。なんちゃって。

ええ、でもそんな代替案を持ってるのは悪くないでしょう。わたしは頑張りますが、最終、運命に身を任せます。全ては縁と運で成り立ってると考えているので。。

とはいえ、就活という枠組みに囚われたくない自分と、囚われている自分とが、戦っています。人と違うものばかり追いたくなる自分がいる反面、人を追っている自分がいる。

 

気づいたんです。デザインがしたい、自分が生み出したものを世に出したい。多くの人目に晒したい。そうやって考えて、フランス留学の頃から秋頃までデザインをやることを考えていたけど、肝心の、「何を作りたいか」の答えが出ていないこと。

 

事務所でしごかれていた頃、わたしは何でも屋さんのようにただただ言われた指示をこなすことで精一杯で、この自分の作品が誰をどのようにどうやって動かすかなんて考えてる余裕はない。ましてや自分らしさなんて一ミリも出せない。しかも、わたしの「なんでダメなの?」に対する答えが返って来なくて、ストレスが溜まるばかり、。

こんな画風で描いて、ってちゃっかり参考画見せて指定されるイラストなんて、ちっともクリエイティブじゃない、こんなの機械も同然。

 

そんな偉そうなことを思っていたけど、

「何を作りたいんや」

って聞かれた時、わからなかった。

 

作りたい一心で、将来的に何を作る人になりたいのか、なんて考えてなかった。でも振り返ってみれば、なんでも作りますマンでいいと思ってた。本当に、手を動かして、地道な作業を繰り返して、作品を作るっていうのも私は好きだから、正直にいえば作ることができればなんでもいい。今でもそれは変わらない。

でも、やっぱり自分らしいものが作りたい。それって結局、組織の中で働いたり、お客さんのニーズに答えながらやるには、限界があるのかなってことを知った。自分らしさ、好みを押し殺してやらざるを得ない。だから、実際に手を動かすデザイナーとして就職することからは希望が遠ざかった。それは副業か趣味でいいやって。

自分の世界観を出し切ったデザインと、商売にしているデザインが一致しているデザイナーって、本当にごくわずかなんだろうな、と知った。。

 

 

私には、尊敬するグラフィックデザイナーがいる。

Takao Fujiokaさん。彼はデザインを専門的に勉強し、デザイン事務所か代理店で社畜のように働いて、仕事の意義や目標を見失っていた。旅に出たりして模索しているうちに、もともと好きだったJAZZに着目して、JAZZに関するアートワークのプロになった。JAZZをもっと広められるように、関西でやってるJAZZライブの情報サイトとか、毎月の無料のJAZZ情報誌の製作、国内外のアーティストのライブ運営、CDジャケットデザイン、など、JAZZの世界で、アーティストの域を超えて、活躍している。今では生きがいや目標を失うことはないらしい。マジでかっこいい。最高にかっこいい!!

 

私にも、そうやってまっすぐに、全力をかけて愛せるコンテンツがあればなあ。

それが、フランスであればいいなぁ。

フランスをもっと好きになる人、真のフランスを知る人を増やしたいな。

ジャポニスム、が流行して、年々日本が好きなフランス人は増えてるけど、それって独特。日本にはそんな、オタッキーなフランス好きはいないもんな。私ぐらいかな。

自称フランスオタクなんですけど、最近は波に飲まれて、弱っちいなあ。

でも、普通に考えて、フランスオタクって、ただのフランスかぶれ、きもいわ。

だって、会話にフランス語混じったりさ、いちいち「こういうときフランス人はな」「フランスではこうよな」とか言ったら友達いなくなりそう。

別に、こんなこと書くつもりではなかったのに、どんどん話題が脱線してしまいました。でも、フランスっていうテーマに帰ってきたので、許してください。

私はフランスのルーズさ、人の冷たさ、融通の利かなさが大嫌いですが、正直さ、あたたかさ、芸術への受容性、そんなところが大好きです。

 

 

 

 

 

 

パリでデザインのお勉強

どうも、お久しぶりです。帰国して、かれこれ3週間たちます。どんどんフランス生活から離れてきてるのが悲しい。。

 

ずっとほったらかしにしてた、ちょっと珍しいネタを書きます。

パリのデザインスクールで2週間勉強したときのこと。

 

やっぱり専門学校は違う。現役のプロが教えてくれるっていうんで、やってる仕事内容とか、どんな学校に行くべきかとか、キャリアのこともちょくちょく話してくれる。

私はフランスでアートを本格的に学んでフランスで就職するわけではないけど、それでもなんかその世界を垣間見れて楽しかった。

 

行ったのはフランス各地に校舎を持つMJM Graphic Designのパリ校。

ロケーションが何と言っても抜群で、サンマルタン運河沿いにある。素晴らしい。

 

2週間のプログラムは、これからアートの分野に行きたいなって人がこの学校でどんなことができるとかどんな分野があるかを知るためのもので、もちろんフランス人ばっかり。そして参加者は15歳からいて、どんだけ意識高いねんって。21歳・ジャポネは、フレンチ・高校生の中で一人浮きまくりでした。でも見た目年齢はみんなより若い自信あり。一番仲良くしてくれたのは16歳の女のコ!

 

プログラムはデッサンからスタート。

3日間、マッチョなウィルスミスみたいな先生がデッサンを教えてくれた。

基本的な線の書き方、グラデーションの練習、などが全てに繋がる!というのを教えてくれましたあ。前でどんなことするか示してくれるとき、イラレでさっさと立体とかマネキンとか描いちゃうから感心してしまった。。まあ、そりゃアートの世界では普通なんやろうけど、ど素人な私には全てが新しくてキラキラして見えるんや。

色の勉強もちょっとして、シンプルな図形に影をつける勉強もして、最後はマネキンを見ながらデッサン。なんか3日間集中しただけでだいぶ多くを学べた(気がした)!

 

次の3日間は、いろんな画材を使って絵の具とヴォリュームの勉強。

このプログラム、一応最後になんか発表できるようにプロジェクト進める式で、このときは好きなもののディスプレイを考えるプロジェクト!ベタ塗りの一色塗りの方法だけ学んで、画用紙で背景を作って、わたとかダンボールとかなんでも好きなものを使って、コンセプトにあうデザインを作りましょうって感じ。

 

私は、サングラスを選んで、水のイメージの青、切り絵で作った鯉、波のイメージのくねくね、コントラストをつけて、太陽と鯉の体の色をイメージした朱色の三色を使って、背景として屏風みたいなのを作りました。

意図せず、なんか太平洋に浮かぶ、日本、的な。

 

そして次の1日でAtelier Photographieということで、少し写真の撮り方を学んで、学内のスタジオで上の写真を撮りました。それからレタッチを学ぶ、というなかなかいいフロー。

次の3日間は、Infographie。1日目はIndesignを使って、ポートフォリオの型を作りつつ、使い方を学びました。2日目はPhotoshopを使い、Stan Smithのスニーカーを、好きなアーティストとか作品とコラボしてオリジナルのものにデザインし直すというテーマ。これが一番、テンション上がりましたな。

Photoshopは自分で使い慣れていたのもあって、初めて触る子達の中ではもちろん、進んでる方やったから、フランス語がきついとか、ついていけないってことはなく、安心した〜。

私がコラボに選んだのは、Robert Delaunayという20世紀のフランス画家の、"Rhythm Sans Fin"という絵。個人的に、くるくるしたデザインと、カラフルな配色はやっぱり心をくすぐられるので。それに現代アートは、絵でとどまるよりもデザインとして利用してやりたい、って(何様)よく思います。こういう架空のものを作るときは好きなようにできていいなあ〜〜って盛り上がってしまいました。

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adidas x Robert Delaunay

これを作って、そう、インフォグラフィ〜3日目(最終日)は、最初に作ったポートフォリオ型に沿って、この2週間で学んだことを埋めてポートフォリオを作ろうっという日でした。最初のデッサンから組み込んで、コンテンツも作って。そして最後はみんなの前で発表・・・

フランス語のせいですごくStresséでしたが、みんな、他の人に対しても私に対しても、スライドで作品のページになると、"Woow" "Stylé!"って言ってくれて、すんごく嬉しかったな。

みんなの作品を見てて思ったのは、コラボさせてください、の時に、日本のアニメとか日本のアーティストとコラボさせてる人が比較的多かったこと。なんかそういうの見てると、日本ってすんごい個性的で、西洋の画一的な文化とは全然違った面持ってて、誇れるものがいっぱいあるなあ〜と気づきました。意外と日本はおしゃれなんちゃうか。ってのを知りました・・・舐めた発言と怒られそうですが。

 

なんか今はいろんな思いが頭の中で錯綜してて身動きがうまく取れてないけど、フランスでせっかく得てきたいろんな経験をいろんなとこで利用したいなあと思う日々。

 

素人ながらにデザインをする、制作する、ってことはちょーー楽しいなって思うから、やっぱりそんな仕事がしたいですが、フランス語も生かしたい、どうしたらいいかそばで教えてくれる天使はいないかなあ(笑)

 

ちなみに、スクールの先生は、なぜか私のフランス語をめちゃめちゃ珍しそうにして褒めてくれて、喋れて当たり前みたいな態度されると思ったらそこまで褒めるかってぐらいに褒められちゃいました。その人は、イギリスで勉強した時に英語が大変やったから、ということ。「みんな、英語は大事やで〜〜」としつこくみんなに言ってました。だから、アドヴァンテージになるといいなあ。なんてね〜〜

 

 

Le 14 juillet

日曜日は、待ちに待ったフランスのナショナルホリデイ!革命記念日でした。朝からシャンゼリゼ通りで行われた軍隊行進と、夜のエッフェル塔でのコンサートと花火ショーに、がっちり参戦してきました!!

 

朝10時過ぎにマーチが始まると聞き、そのぐらいにシャンゼリゼに向かいましたが、まあ予想通り、見たことないぐらいの人混み。

この通り、みんなが手を伸ばして写真を撮ろうとしているので、必死に手を伸ばさないと、(伸ばしても)何も映りません!よく見てください、向こう側の建物の屋上にも、たくさん見物人がいます。上から観れるの羨ましい。そこ、行かしてくれ。

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Champs-Élysées - défilé

とりあえずマクロンが乗ってると思われる乗り物と、兵隊さんたちは動画に収めることができ、あの有名なトリコロールの煙を出す、空軍のパフォーマンスも観れました!

マクロンが通るとき、アンチの人たちが怒鳴りつけて、それに対してやめなさいって叫んでる人もいて、いろんなデモ団体も後ろをチラチラ歩いていて、なんだかこんなとこに入るのは初めての経験でした。。

日本では、ここまで世界中の人が注目して観にくる一大イベントは特に考え付かないし、あっても行ったことがないので、本当にすごかった。テロの恐怖とかも、すごく感じました。

見えますでしょうか。奥に兵隊さんたちが。。

私の背では見えなかったので、手を伸ばして写真や動画を撮りつつ隙間から覗いていましたが、見えてこのぐらいでした。

 

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Défilé 2

見えたか、ではなく、実際に雰囲気が味わえたってことがとても重要だったので、行ってよかったです!

 

そして、メインディッシュの花火!

幸い、マーチも花火も、シェアハウスのルームメイトが一緒に友達を誘って行ってくれたので、行きも帰りも最後まで一緒だったのが救い。

夏の日没は22時半ぐらいなので、花火スタートは23時。もちろんベストスポットをキープするため、早くからChamps de Mars (エッフェル塔前の広場)は隙間なく人で埋め尽くされている!!私たちは20時ごろつきましたが、すでにほとんど芝生が埋まっていました。なんとか隙間を見つけ、エッフェル塔が真正面に見える位置をゲット!!20時についた割りには、本当にいい場所が取れたと思います。

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Champs de Mars - 場所確保


エッフェル塔の後ろの夕焼け、21時15分から始まったフランスの交響楽団の生演奏コンサートを眺めながら、待つこと約5時間。

番人ウケな感じのクラシックのコンサートに、1秒ごとに変わる夕焼けとエッフェル塔のハーモニーは、その場全員を飽きさせない。

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Coucher du Soleil

そんなにいらないのはわかっているけれども、エッフェル塔の写真を撮る指が止まらず、250枚ぐらい撮ってました。あは

 

コンサートがフィナーレまで行き、最後にLa Marseillaise(国歌)が流れ、エッフェル塔トリコロールになって、、、

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Tricolor

ついに、真っ暗になった空に、花火のパフォーマンスが始まりました!

みんなの携帯の画面が写ってんの、面白いやろ。

 

花火が始まるまではクラシックとかオペラの曲ばっかりだったのが、花火には有名なフレンチポップやEDMのような流行りの音楽が合わせられ、エッフェル塔プロジェクションマッピングと音楽と花火のコラボが絶妙でした!毎秒ちがう色を出してきて、今まで見た中で間違いなくベストな花火でした!!!

もちろん、日本のも好きですけど、タイプが違うので。

 

写真を載せ出すとキリないので、お気に入り3選!

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Feux d'artifices Paris

 

 

ちなみに、フランス留学中の写真とか、作品を載せたウェブサイトがあって、そこにこれから綺麗な写真だけをもっと載せています。よかったらご覧ください^^ ↓(まだ南仏の写真を少ししか載せられていませんが、ぼちぼち追加して行きます)

 Sae ISHII - TOP

 

 

 

無料で行けるおすすめスポット集 2 in France

 

 

さて、ヨーロッパのVisaがあって26歳以下だと無料で行けるスポット第二弾!

 

Château de Carcassonne カルカッソンヌ

中世の頃からの城と城壁がそのまま残ってて、旧市街自体が城壁に囲まれてる、昔にタイムスリップしたかのような気分が味わえるところ。Cassouletのお試しもお忘れなく。

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Carcassonne

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Cassoulet


Musée d'art contemporain Lyon リヨン現代美術館

 

現代アートに興味がない人もいるかもしれないけど、限定展示が多くそんなに数も大量じゃないので、行ってみたら良いと思います。

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Musée d'art contemporain

 この美術館の隣にあるのは、有名建築家Renzo PianoのCité International。こんなとこに出勤した〜い、って思う、かっこいい。

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Cité international

Musée d'Art Moderne et d'Art Contemporain de Nice ニース近現代美術館

ここもまた現代アートになってしまいますが、ニースにゆかりのある近現代のアーティストの作品が常設されていて、結構興味深い作品もたくさんあります。そして屋上にはガーデンがあって、街を見下ろせます。常設展示のみ、無料です。

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Musée d'art moderne et d'art contemporain Nice

私のお気に入りは、Yves Klein の青シリーズと、Alain JacketによるDéjeuner sur l'herbeのオマージュ作品。(以下)

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Yves Klein

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Déjeuner sur l'herbe

MUCEM *** 地中海文明博物館マルセイユ

***Aix-Marseille大学、またはその付近の教育機関に属する学生のみ無料、その他の街の人は5€程度。

まず、建物がものすごくかっこよくて、海に面していて、周りには城壁があって誰でも無料で入れるので、外回りだけでも楽しめる。

名前の通り、昔の地中海地域の文明の展示が常設コーナーにあり、そのほかは興味深い限定展示がある。展示だけでなく様々なイベントもある。

この建物の模様が影になると、なかなか面白い。

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MUCEM - face

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MUCEM - ombre dans une forteresse

 

パリ以外も含めたらめっちゃ多くなっちゃう、と思って分けましたが、そこまで行ったことがあって紹介できるところがなく、美術館ぜめになってしまいました。。

そのほか有名所ではモンサンミッシェルなどがありますが、今回は行きませんでした。

これから行ける人は是非!

 

 

無料で行けるおすすめスポット特集 in Paris

前回の記事で予告した通り、ヨーロッパ圏のビを持ってる25歳以下が無料で行けるフランスのスポットについて!私が行ったことのあるところで良かったとこだけ、まとめます!

(ながくなるので、今回はパリだけ)

1.  パリ

1.1 Arc de Triomphe - Panorama 凱旋門の上!

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Arc de Triomphe - Vue sur les Champs-Élysées

これはシャンゼリゼ通りの方向。シャンゼリゼ通りから凱旋門と写真を撮る人がよく見えます!そしてとってもわかりにくいですが、シャンゼリゼ通りの奥の右側にノートルダム大聖堂がみえます。ここ、ただの割引料金だと10€ですが、学生ビザで無料!すごく得した気分。

 

1.2 Sainte Chapelle サントシャペル

あの360°ステンドグラスの素敵なチャペル。これも行列に並ばずにビザを見せればタダで入れちゃうので、なんだか並んでる人ごめんねって感じ。

 

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Sainte Chapelle

このステンドグラス、全部聖書のストーリーの描写になってて、端から順に並んでるらしい。解説されてる紙が置いてあった!

 

1.3 Musée d'Orsay オルセー美術館

印象派の作品がたくさん所蔵されてます。大きくて、昔は駅だったというのが納得できますね〜〜。ルーブルほどではないけど、なかなか広すぎました。

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Musée d'Orsay

1.4 Centre Pompidou ポンピドゥーセンター

工事中かって感じのパイプだらけの巨大で斬新な現代建築で有名な、ポンピドゥーセンター。カフェとかレストランがたくさんある地域にあって、ほんまにいきなりどーんって出てくるから、でっか、くて、全貌が見渡しにくいです。

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Centre Pompidou

常設展示だけなら無料で見れます。いきなり外側のポンプみたいな部分のエスカレーターで(写真ではしたから見ると赤い部分)5階まで上がって、展示スタートなんですが、その、上がって行くにつれてすごい景色が見える!!私はこれを最近初めて来るまで知らなかったので、見つけた時は最高の気持ちになった〜!

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Vue panoramique

こちらが5階からのパノラマ。エッフェル塔側。右をみると、モンマルトルの丘にそびえ立つサクレクール寺院が見えます!

中は何と言ってもクーラーが聞いてて快適極まりなく、カフェも過ごしやすいし、ブティックもおしゃれやし、図書館もついてるし、とっても良い施設◎

 

1.5 Musée de l'Orangerie オランジュリー美術館

美術館をあげ出すと止まらないので、この三つで抑えておきます。(基本、ナショナルな美術館は無料)

ここは日本人大好き印象派・クロードモネ様のあの有名な巨大睡蓮が見れます。

生前の、この睡蓮の絵を楕円形の、自然光の入る部屋に、ガラスに覆わずに展示してくれ、という指示通り作られた空間。。ここは個人的にサイズ感が良いとおもう。疲れることなくゆっくりと全ての絵を楽しめます。

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Nymphéa - Musée de l'Orangerie

 

1.6 Château de Versailles ヴェルサイユ宮殿

パリ中心から1時間ちょっと、電車に乗ったら!18世紀の傑作、ヴェルサイユ宮殿にいけます。

 

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Château de Versailles

美術史で習ったけど、ここってこんなにでかくなる前は、小さい別荘やったらしい。その変遷が、ビデオになってます↓

Reconstitution 3D: construction du château de Versailles jusqu'à la ...https://www.youtube.com/watch?v=FSHzMdfu-60

 

こんなに貧富の差が激しかった時代に、ようここまでやったな、ってそればっかり思っちゃいました。Petit appartement du roi って、王様の部屋がある棟のこと呼ぶけど、どこがPetit やねん。って思ってた。7年前に一度きたことがあって、2回目でしたが、人の多さは変わりなかった〜〜。

 

EUで留学する人へ、少しでも参考になれば良いです。