パリでデザインのお勉強
どうも、お久しぶりです。帰国して、かれこれ3週間たちます。どんどんフランス生活から離れてきてるのが悲しい。。
ずっとほったらかしにしてた、ちょっと珍しいネタを書きます。
パリのデザインスクールで2週間勉強したときのこと。
やっぱり専門学校は違う。現役のプロが教えてくれるっていうんで、やってる仕事内容とか、どんな学校に行くべきかとか、キャリアのこともちょくちょく話してくれる。
私はフランスでアートを本格的に学んでフランスで就職するわけではないけど、それでもなんかその世界を垣間見れて楽しかった。
行ったのはフランス各地に校舎を持つMJM Graphic Designのパリ校。
ロケーションが何と言っても抜群で、サンマルタン運河沿いにある。素晴らしい。
2週間のプログラムは、これからアートの分野に行きたいなって人がこの学校でどんなことができるとかどんな分野があるかを知るためのもので、もちろんフランス人ばっかり。そして参加者は15歳からいて、どんだけ意識高いねんって。21歳・ジャポネは、フレンチ・高校生の中で一人浮きまくりでした。でも見た目年齢はみんなより若い自信あり。一番仲良くしてくれたのは16歳の女のコ!
プログラムはデッサンからスタート。
3日間、マッチョなウィルスミスみたいな先生がデッサンを教えてくれた。
基本的な線の書き方、グラデーションの練習、などが全てに繋がる!というのを教えてくれましたあ。前でどんなことするか示してくれるとき、イラレでさっさと立体とかマネキンとか描いちゃうから感心してしまった。。まあ、そりゃアートの世界では普通なんやろうけど、ど素人な私には全てが新しくてキラキラして見えるんや。
色の勉強もちょっとして、シンプルな図形に影をつける勉強もして、最後はマネキンを見ながらデッサン。なんか3日間集中しただけでだいぶ多くを学べた(気がした)!
次の3日間は、いろんな画材を使って絵の具とヴォリュームの勉強。
このプログラム、一応最後になんか発表できるようにプロジェクト進める式で、このときは好きなもののディスプレイを考えるプロジェクト!ベタ塗りの一色塗りの方法だけ学んで、画用紙で背景を作って、わたとかダンボールとかなんでも好きなものを使って、コンセプトにあうデザインを作りましょうって感じ。
私は、サングラスを選んで、水のイメージの青、切り絵で作った鯉、波のイメージのくねくね、コントラストをつけて、太陽と鯉の体の色をイメージした朱色の三色を使って、背景として屏風みたいなのを作りました。
意図せず、なんか太平洋に浮かぶ、日本、的な。
そして次の1日でAtelier Photographieということで、少し写真の撮り方を学んで、学内のスタジオで上の写真を撮りました。それからレタッチを学ぶ、というなかなかいいフロー。
次の3日間は、Infographie。1日目はIndesignを使って、ポートフォリオの型を作りつつ、使い方を学びました。2日目はPhotoshopを使い、Stan Smithのスニーカーを、好きなアーティストとか作品とコラボしてオリジナルのものにデザインし直すというテーマ。これが一番、テンション上がりましたな。
Photoshopは自分で使い慣れていたのもあって、初めて触る子達の中ではもちろん、進んでる方やったから、フランス語がきついとか、ついていけないってことはなく、安心した〜。
私がコラボに選んだのは、Robert Delaunayという20世紀のフランス画家の、"Rhythm Sans Fin"という絵。個人的に、くるくるしたデザインと、カラフルな配色はやっぱり心をくすぐられるので。それに現代アートは、絵でとどまるよりもデザインとして利用してやりたい、って(何様)よく思います。こういう架空のものを作るときは好きなようにできていいなあ〜〜って盛り上がってしまいました。
これを作って、そう、インフォグラフィ〜3日目(最終日)は、最初に作ったポートフォリオ型に沿って、この2週間で学んだことを埋めてポートフォリオを作ろうっという日でした。最初のデッサンから組み込んで、コンテンツも作って。そして最後はみんなの前で発表・・・
フランス語のせいですごくStresséでしたが、みんな、他の人に対しても私に対しても、スライドで作品のページになると、"Woow" "Stylé!"って言ってくれて、すんごく嬉しかったな。
みんなの作品を見てて思ったのは、コラボさせてください、の時に、日本のアニメとか日本のアーティストとコラボさせてる人が比較的多かったこと。なんかそういうの見てると、日本ってすんごい個性的で、西洋の画一的な文化とは全然違った面持ってて、誇れるものがいっぱいあるなあ〜と気づきました。意外と日本はおしゃれなんちゃうか。ってのを知りました・・・舐めた発言と怒られそうですが。
なんか今はいろんな思いが頭の中で錯綜してて身動きがうまく取れてないけど、フランスでせっかく得てきたいろんな経験をいろんなとこで利用したいなあと思う日々。
素人ながらにデザインをする、制作する、ってことはちょーー楽しいなって思うから、やっぱりそんな仕事がしたいですが、フランス語も生かしたい、どうしたらいいかそばで教えてくれる天使はいないかなあ(笑)
ちなみに、スクールの先生は、なぜか私のフランス語をめちゃめちゃ珍しそうにして褒めてくれて、喋れて当たり前みたいな態度されると思ったらそこまで褒めるかってぐらいに褒められちゃいました。その人は、イギリスで勉強した時に英語が大変やったから、ということ。「みんな、英語は大事やで〜〜」としつこくみんなに言ってました。だから、アドヴァンテージになるといいなあ。なんてね〜〜